スペシャリティーの矛盾

品質のいいコーヒーが一番です
ぼくもそう思います
その品質のいいコーヒーを・・・
最高の焙煎をして・・・・
最高の抽出をして飲む・・・・
これが理想でしよう
・・・・・すごく当たり前のことです

すべてを最高の状態で飲む・・・・
誰が考えても当たり前です

そのために抽出の技術もどんどん向上してきました
特に日本ではドリップという独特の技術が発展してきたのです

ここに問題があるのです・・・
抽出の技術というのはそのコーヒーの最高の味をだす技術なのです
つまり・・・スペシャリティーでもスタンダードでも・・・
そのコーヒーの最高の味を出せばいいのです
抽出というのはそれだけのことなのです

ここに問題がおきました・・・
抽出が上手になると差がてにくくなるという事実・・・・

ましてやスペシャリティーはクリアな味を重視するので味的には薄い傾向があります
・・・となると、野性的なコーヒーと比べるおとなしくなってしまう

抽出や焙煎が上手な人からしてみると・・
つまらない味になってしまう可能性がある・・

これでは・・・スペシャリティーが普及しない
では・・・・スペシャリティーとスタンダードの差をつけるにはどうすればいいか・・・
これは簡単です

抽出技術をなくせばいいのです
つまり・・・コーヒーの品質の差がダイレクトにわかるようないれ方・・・

それがプレス式なんです

コーヒーを売る側としては差がわかりやすくてお客さんをだましやすいいい器具です
しかし・・・抽出技術が消えてしまう悪い器具ともいえます

珈琲屋は別にインスタントなコーヒーを売らなくてもいいと思います
手軽さはいいことです。
ただし、手間をかけたらこんなにおいしくなる
手間をかけないとこの程度のコーヒーになるということをはっきりと教えるべきです

コーヒー好きの消費者をだましてはいけません

なんか・・・真面目なことをいっちゃったなぁ・・・
このごろ・・ドリップの奥深さに触れることが多いので素直にそう思ったりします