・ネルとオイル

ペーパードリップで出来上がったコーヒーの表面に油が浮くことがあります
これはかならず、大きな物理的な刺激(強いかくはんなど)のときにおきます
とうぜん・・・油が浮くぐらいですからオイルははいります
ただし・・・雑味感のほうが強くてあまりおいしくありません
松屋式のように粉を動かさない方法のほうが
コーヒー的にはきれいな味をつくることができます


そのかわり粉を動かさない方法では、コーヒーのオイルがとおりません
これはペーパーにお湯がしみこんでいてオイルと反発するのが原因だと思います
この反発力以上の力を加えるか反発力を減らせば・・・
粉を動かさない抽出法でもオイル感をだすことができるのです


反発力以上の力を加える方法がアポロくん・ミニで・・・
反発力を減らす方法がネルドリップなのです


ネルは、何度も抽出に使われます
そのためにコーヒーの油で汚れます
このコーヒーのオイルガしみこむことによって・・・
水と油の反発力が弱くなってくれるのです


ちなみに・・・松屋式をネルでやる場合は外起毛でネルを使います
これは、あらびきの粉を使う松屋式ではロカキとしての能力はあまり必要でなく
とにかくオイルがと通りやすいことが大事だからです


逆に粉を細かめでかくはんさせるタイプの抽出法の場合は・・・
内起毛が基本だと思います
内起毛ではどんな微粉でこすことが可能になるのです
(ネルの厚さでこすことができるから・・・)