科学はすごいかも・・・

焙煎機にデータロガーをくっつけていろいろなデーターをパソコンに吸い上げているんですが・・・
けっこう使いこなしているとはお世辞にも言えないわけです。


ぼくなんかは・・・
焙煎で熱が足りなきゃ火力を上げりゃあいいみたいな楽で安直な方向に走ろうしちゃうのです。
(大半のコーヒー屋さんはそんなもんだとおもう・・・)


ところが約1名・・・予熱にこだわる人がいるんです。
(代表の「N」さん・・・)


最初はちんぷんかんぷんでよくわからんかったんですが・・・・
代表が暖房にやけにこだわったり冷たい空気の流れを気にしているのをみていて・・・


まさかとおもってパソコンのデーターをいろいろと調べたら・・・


暖房が焙煎の火力の一部であるデーターが現れてきて・・・
中点のコントロールさえ予熱で出来ることがわかってきて・・・・

エクセルをがぜんがんばろうと思ったわけです。


そんな話を代表に話したら・・・
いまさら的な反応でした。



代表は・・・
パソコンを使わずにデーターのポイント掴んでいたんだ・・・


ぼくは30年間何をやってきたんだろうか・・・


代表はこの数年で焙煎理論をつくりあげてきた・・・


話を聞いているとしゃくだけど本当にすごいと感じる。


今回は暖房と予熱と中点と熱量のデーターが代表のいったとおりに一致したときに
見事と笑うしかないと思った・・・


とにかく今日の焙煎では改めて驚かせてもらった・・・・

焙煎は職人芸だと思っていたが・・・
細かい部分の一つ一つのデーターがそろってくると・・・科学の領域に入ってくる。


今日は本当にいい勉強ができた日であった・・・


またまたブレンドから離れてしまった・・

ニュアンス・・・

人は一対一で物事を伝えるのは結構たやすいと思う。
相手のレベルに合わせて話せば何とかなる。


けっこう大変なのは大勢の人に話す時に問題が起きる。
話し手の側は、みんな自分の話すことぐらいわかってもらえると信じて話してしまう。


ところが相手のレベルは千差万別で同じことを言っても・・・
みんないろいろと勝手に理解して帰って行ってしまう・・・


その後が大変である・・・
誰だれさんがこんなことを言ってた
そんな風に次の人に伝わった時にはそれがあたかも真実のように伝わってしまうのである。


結局・・・・
受け手がどれだけ頑張って理解しようとしたかに尽きる。


ブレンドとは全く関係ない話ですが・・・・

執念・・・

ブレンドを作り始めるとわかるのですが・・・
全く飲めないようなものはめちゃめちゃ少なく・・・
そこそこ飲めるものがけっこうできちゃいます・・・

もっとおいしてブレンドができるはずだ・・・
そんな感じで執念を燃やして頑張るのと・・・


そこそこ飲めるものができたからいいやとと思うのでは大きな違いがでるものなのです。


人を感動させるブレンドは・・・
そこそこ飲めるだけではだめなのです。

とにかく人を感動させるだけのパワーが必要なのです・・・・

代表と一緒に焙煎していてこの執念という言葉つくづく感じます。


妥協が全くないのです。


たぶん・・・焙煎が完成したら・・・・
圧倒的な品質の珈琲を作り上げるような気がします。



いいものを作るんだという執念こそ代表のすごさだとこの頃つくづく思います。

素人の強さ

ブレンドを作るのに知識があったほうが素早く完成します。
あたりまえですが・・・プロのほうが断然知識も経験も豊富なのです。


そうなると素人はプロにはかなわないと錯覚します。



ところがプロには大きな弱点があるのです。



今まで培ってきた常識というこりかたまったもの・・・
これを外すのが非常に難しいのです。


だからプロが作るブレントは普通になりがちなのです。


その点・・・
常識を知らない素人はめちゃくちゃなものを作り上げる可能性があります。


それこそ・・・ブレークスルーの可能性を秘めています。


だから・・・けっこうブレンドコンテストは楽しみにしているのです。

必然のように振る舞う

ブレンドができちゃったとします。
行き当たりばったりでたまたまうまくいっちゃったとします。
問題はそのあとです・・・・

たまたま偶然にできちゃいましたと謙遜するのか・・・・
すべて計算通りの結果のようにふるまうのか・・・・

とりあえず・・・後者になってください。
そうすれば・・人はすごい人として扱うようになり・・・
できたブレンドもあの人が作ったブレンドだから言われるようになり・・・・

最後には単なる行き当たりばったりのブレンドがブランドまでのし上がるかもしれません・・・

とりあえずとほんちゃんと・・・

1kgの10%は100gです。
100gの10%は10gです。
10gの10%は1gです。

ぼくが定番のブレンドを配合するときは3kgぐらいいっぺんに作ります。
だから3g余分に豆が入ったとしても1%なんで誤差の範囲となります。
(実際にはめっこう真面目にやっています)

つまり・・・
ブレンドは大量に作ればつくるほど精度が上がります。

今回のブレンドコンテスト・・
珈琲豆も無限にあるわけではないし・・・・
いまいちのブレンドでも捨ててしまうのは忍びないわけで・・・


では・・・
ブレンドづくりに最適な方法は・・・・

コーヒー屋の場合はコーヒー豆がいっぱいあるんですべて贅沢に50gでブレンドを作って
50gでコーヒーをたてて判定します。(抽出に絶対の自信がありますんで・・・)

一般の人の場合はコーヒー豆が貴重なんで半分の20gから25gでブレンドしてたてることをお勧めします。
その量ならばある程度配合も精度よくできるし・・・


何といってもDrip$でたててチェックができます。


そして完成したブレンドを最終的にチェックするのに50gでブレンドして
5杯用の松屋式で最終チェックをするのです。


とりあえずはセコく
ほんちゃんは贅沢に・・・・これが基本です

判定する力

ブレンドを作ったらそれがいいか悪いかを自分で判定せねばなりません。

自分が好きか嫌いかなんて当たり前に判定できます。


問題は判定に値する珈琲を抽出でぎる技術をもっていること・・・


ブレンド自体がうまくいっているのに抽出がダメで
ダメのレッテルを貼ってしまってはどうしようもないですから・・・・


結局・・・・・
絶対的な抽出技術を持つしかないのです。



できれば・・・松屋式をよろしく・・・・